本会会員の白井則夫さんが、いろり型ロケットストーブの改良版を作成されました。

名付けて、「会津あたろう」です。

2016年に、本会で「いろり型ロケットストーブ」をはじめて作成しました。試行錯誤を重ねたものの、想定よりも熱の輻射が少なかったり、二次燃焼の具合を測る排気も煙の汚れがあったりと、まだまだ改良点がありました。

今回の改良版は、この2点の改良に加え、調理への熱源利用と、薪をくべる炉の下方への拡大が盛り込まれています。

 

あらためてこのストーブの特徴を述べると

1.いろりのように四方から薪を投入しながら火を囲み、団らんの場を自然に持てる。

2.給気口が上部にあり、直接火焔を見ることできる。

3.火焔と給気を衝突させる構造のため、二次燃焼が生じ、燃焼効率の向上がはかれる。

4.内部排気管への煙道に屈折流が生じ、四方への輻射効果が高まり、暖房効果がある。

5.上部レンジと火床での2か所での調理ができる。

それでは、詳しく各部分をみていきます。上部の調理部分への熱供給は、内部から管で導かれます。

この管を内部排気管と呼んでいます。

ロケットストーブの原理は、火床での一次燃焼と上昇気流が発生する部分での二次燃焼が行われることです。上昇気流が生じる部分が長ければ長いほど、二次燃焼の効果が増します。しかし、外部空気により奪われる熱があまりにも多いと、その効果は現れなくなります。

この内部排気管の場合、排気管の周りにも輻射熱として利用される熱が回ります。内部排気管は、外部への輻射熱をブースト的に熱供給していると考えられます。

次に炉の下部を拡大した部分をみていきます。

試作版に比べ8cmほど炉を下部に拡大してみました。

くべる薪の位置が低くなり、薪を立体的にくべやすくなりました。一度火がつくと、炉全体が熱くなりますので、下部の薪にも火が付きやすくなります。

理屈としては、火は下から上へと伝わるものですが、ある程度の熱がある場合、上から下へも伝わります。

炉を大きくしたことで、火床ができたのちに網を入れての調理がやりやすくなりました。

燃焼後の灰の量は、二次燃焼の状況を知るバロメータと言えます。この改良版は、試作版に比べ、大きく灰の量が減りました。

製作に約10万円ほどの費用。煙突には約5万円の費用で作成してみました。

燃焼効率の向上を果たし、自信を持って皆様にご紹介できるように仕上がっています。

ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、「お問い合わせ」ページからのご連絡をお待ちしております。

記 2017年4月13日